「自然とひとつになっているようだ」
多くのトレイルランナーが、そう語る。
トレイルランニングの一番大きな特徴は言うまでもなく
目の前に広がる、大きな大きな自然。
四季を彩る木々や、流れる川の音、遠くに見える山々を眺めながら
ひたすら自分のペースで走る、走る、走る。
平坦な道ではないし、過酷な時もある。
それでもランナーたちが魅了されるのは、なぜか。
ランナーたちの多くが語る、もう一つの言葉。
「頭を空っぽにして、
自分と向き合うことができる」
全身を駆使して、五感を研ぎ澄まし、
野生に生きる動物のように体は躍動する。
それに反して、心と頭は静まり冴えわたっていく。
そこには単なるスポーツの枠をこえた、
日常では見ることのできない世界が広がっている。
1つでも多くの景色を、
1秒でも長く眺められるように。
1人ひとりが、走ることをもっと純粋に楽しめるように。